監修者
テルイ タカヒロ
えがお美容室ディレクター。2018年開業の「えがお美容室」創業メンバーとして、20年以上の美容師経験をもとに大人女性の髪に向き合う。白髪・グレイカラー、似合わせカット、パーマ提案を得意とし、雑誌・メディア出演や著書『シニアビューティヘア』でも年齢を重ねた髪の悩みに寄り添った提案を行っている。
プロフィールを見る50代になって美容室を探すとき、予約ボタンの前で少し手が止まることがあります。「若い人ばかりのお店だったら」「白髪やうねりの話を、どこから切り出せばいいのだろう」。髪そのものより、最初の相談のしづらさが気になることもあります。
行きやすい美容室は、若く見せることを急がせません。白髪、うねり、トップのボリューム、朝のセット時間。今の髪で困っていることを、落ち着いて言葉にできる場所です。
ランキングやおすすめ一覧を見る前に、予約前に見ておきたいところを少し絞っておきます。近くの美容室を探すときも、このチェック項目があると、写真やメニューを眺める目が変わります。
50代で美容院に行きづらいと感じる理由
店の雰囲気が若すぎると感じる
美容室が苦手というより、サイトやSNSの写真を見た瞬間に「自分とは少し違うかも」と感じることがあります。若いモデルのスタイルばかり、強いトレンドの提案ばかり、メニュー名も聞き慣れない。行く前から気後れしてしまうのは、めずらしいことではありません。
悩みをどう言えばいいかわからない
白髪、分け目、トップのボリューム、うねり、髪の細さ。気になることは増えるのに、いざ予約しようとすると、何から話せばいいのかわからなくなることがあります。完璧な希望ヘアを用意しなくても大丈夫です。まずは「朝ここが決まらない」「白髪がここに出る」と、困っている場面を一つ言えれば十分です。
以前の美容室が合わなくなってきた
長く通った美容室でも、ある日から仕上がりがしっくりこなくなることがあります。髪質が変わったり、服の好みや生活のリズムが変わったりすると、似合う提案も少しずつ変わります。合わなくなったと感じるのは失敗ではなく、今の髪に合わせて選び直す合図です。
行きやすい美容室を見分ける4つの軸
1. 大人女性の施術例がある
最初に見るのは、50代以上の髪に近い施術例があるかどうかです。白髪ぼかし、グレイヘア、大人ショート、ボブ、髪質改善、ボリューム、頭皮ケア。悩みの言葉が写真やメニューに出ている美容室は、初回に話を始めやすくなります。
写真は「若く見えるか」より、自分の髪に近い条件があるかを見ます。髪の量、白髪の出方、顔まわり、分け目、襟足、横顔。正面だけでなく横や後ろの雰囲気まで見えると、相談するときの手がかりになります。
2. 白髪を一択で決めつけない
白髪は「全部隠す」だけではありません。しっかり染める、ぼかす、なじませる、少し活かす。選び方は、白髪の量や出ている場所、なりたい印象で変わります。メニュー名だけで決めず、どんな仕上がりまで相談できそうかを見ておきます。
顔まわりに多いのか、分け目に集まるのか、全体に散っているのか。白髪の出方が違えば、自然に見える明るさや入れ方も変わります。「白髪ぼかし」と書いてあるかだけでなく、仕上がり写真に近い例があるかまで見ておくと、話が早くなります。
3. ボリュームやうねりを生活の中で考えてくれる
トップがつぶれる、分け目が目立つ、雨の日にうねる、朝にまとまらない。こうした悩みは、美容室で仕上がった直後だけではわかりません。翌朝、帽子を脱いだあと、湿気の多い日まで想像して提案してくれる美容室のほうが、次の予約につながりやすくなります。
口コミを見るなら、「丁寧」「落ち着く」だけで止めずに、「家で扱いやすい」「相談しやすい」「白髪や髪質の悩みを聞いてくれた」といった具体的な言葉を探します。
4. 通いやすさが無理をしていない
駅からの距離、予約の取りやすさ、施術時間、価格、店内の落ち着き、担当者と話せる時間。行きやすさは技術だけでは決まりません。似合う髪型でも、毎回行くのが負担なら続きにくくなります。
毎月染めるのか、少し間隔を空けたいのか、白髪をぼかしながら移行したいのか。少し先の通い方まで相談できると、次回の予約も考えやすくなります。
予約前チェックリスト
サロンページで見ること
- 大人女性、50代、60代、白髪、ボリューム、うねりなど、自分の悩みに近い言葉がある。
- スタイル写真に、髪の長さや白髪の出方が近い例がある。
- 白髪ぼかし、グレイヘア、髪質改善の説明が、強い変化だけに寄っていない。
- 初回相談やカウンセリングで何を聞いてくれるかが見える。
- 場所、時間、価格帯が、無理なく通える範囲にある。
スタイル写真で見ること
写真は「好き」だけで選ばず、相談の材料として見ます。短くしたいなら、顔まわりと襟足。白髪が気になるなら、分け目と明るさ。ボリュームならトップの高さと横からのシルエット。うねりなら毛先のまとまりとツヤの見え方です。
気になる写真を2〜3枚残しておくと、初回相談で「この長さは好き」「前髪はもう少し残したい」のように話しやすくなります。
初回カウンセリングで伝えること
困っている順番を伝える
美容師に伝える言葉は、きれいにまとまっていなくて構いません。「分け目が気になる」「白髪が伸びると疲れて見える」「朝に後ろがまとまらない」「短くしたいけれど顔まわりが不安」。そのままの言葉で十分です。
優先順位があると、提案も現実的になります。白髪を目立ちにくくしたいのか、朝の扱いやすさを優先したいのか、少し印象を変えたいのか。全部を一度に変えなくても、最初の一歩は決められます。
髪の履歴を伝える
いつ染めたか、どんなカラーをしてきたか、縮毛矯正やパーマの履歴があるか、ホームカラーをしているか。こうした情報は、髪に負担をかけにくい提案につながります。覚えている範囲で、最初に話しておきます。
避けたいことを伝える
「若すぎる雰囲気にしたくない」「暗く重く見えるのは避けたい」「毎朝アイロンは使えない」「伸びたときに目立ちすぎるのは困る」。避けたいことがわかると、似合う方向も絞りやすくなります。
「おすすめ美容院」より、自分の悩みに近い美容室を探す
検索結果では、「50代におすすめの美容院」「東京で人気の美容室」のような一覧が多く出ます。一覧は便利です。ただ、最初に見るのは順位ではなく、自分の悩みに近い実例があるかどうかです。
近くで探したいときは、記事を読み続けるより、条件で絞り込めるサロン一覧を使ったほうが早いことがあります。髪手帳では、大人女性の髪に向き合う美容室をエリアや特徴から探せます。 サロンを探す サロンを探す
髪型の方向から考えたいときは、先にスタイル写真を見るのも一つの方法です。「この長さなら試せそう」「この白髪の見え方なら自然」と感じるものを集めておくと、初回相談で伝えやすくなります。 スタイルを探す スタイルを探す
50代と60代で重なるところ、分けて考えるところ
60代の美容室選びでも、白髪、髪の細さ、ボリューム、落ち着いて相談できることは大切です。ただ、50代では「まだ今までの美容室でいいのか」「変えるほどではないけれど行きづらい」という迷いが出やすい時期でもあります。
いきなり大きく変える必要はありません。まずは、今の悩みを言葉にできる美容室を探すこと。そこから、似合う長さ、カラー、通うペースを一緒に決めていくと、次の予約が少し楽になります。
よくある質問
50代で美容院に行きづらいのは変ですか。
変ではありません。店の雰囲気、若い客層、白髪や髪質の変化を話しにくいことが重なると、行きづらさは出てきます。まずは、50代以上の施術例や、白髪・ボリュームの相談例が見える美容室から探すと入りやすくなります。
50代におすすめの美容院はどう選べばいいですか。
大人女性の施術例があるか、白髪やボリュームの相談例があるか、初回に悩みを聞いてくれそうかを見ます。ランキングだけで決めず、自分の髪に近い写真や説明があるかを確認します。
近くのシニア向け美容室を探すときは何を見ればいいですか。
近さに加えて、写真、口コミ、メニュー説明、担当者の得意分野を見ます。気になる美容室があれば、白髪や分け目の相談ができるかを予約前に確認しておくと、当日話しやすくなります。
参考文献・出典
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『21日で学び直し シニアベーシック』
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『髪型を変えれば若返る! シニアビューティヘア』
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『大人の等身大おしゃれヘアBOOK』